国宝上杉本洛中洛外図屏風を修理し、未来に伝えていきたい!

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 1,513,000

25.2%

目標金額:6,000,000

達成率
25.2%
支援人数
68
終了まで
78
/ 90

山形県米沢市(やまがたけん よねざわし)

寄付募集期間:2025年7月8日~2025年10月5日(90日間)

山形県米沢市

プロジェクトオーナー

戦国の英傑・織田信長が、越後の龍・上杉謙信に贈ったとされる、狩野永徳の最高傑作——国宝・「上杉本洛中洛外図屏風」。

京都の街と人々の暮らしを、金雲に包まれた画面に精緻に描き出すこの屏風は、約440年前、桃山時代に制作された非常に貴重な文化財です。桃山時代前期に遡る作例は本図の他には2点が知られているにすぎず、その歴史的・美術的価値の高さから、平成7年に国宝に指定されました。

画面に描かれた人物のひとりひとりがまるで動き出すかのような活き活きとした描写。そこには、かつての京都の息吹と、絵師の圧倒的な技が息づいています。

しかし今、この屏風は経年劣化によるひび割れや絵の具の剥がれといった深刻な傷みが進んでいます。このままでは、後世に伝えることができなくなるかもしれません。

クラウドファンディングに挑戦する理由

国宝「上杉本洛中洛外図屏風」は、平成11・12年に一度大規模な修理を行いましたが、それから20年以上が経過し、再び劣化が進んでいます。

現在、絵の具の剥がれや尾背部分のひび割れ、全体的な汚れの付着などが確認されており、このままでは国宝としての美しさと価値を保つことが難しくなってきています。

文化財の修理には、熟練した専門家による細密な作業が必要で、時間も費用も多くかかります。そのため、限られた予算の中では、必要なメンテナンスをすぐに行うことが難しいのが現状です。

このプロジェクトでは、皆さまのご支援を通じて、屏風の修理に必要な費用を確保し、次の世代にしっかりとこの貴重な文化財を残していくことを目指します。

絵の具の剥がれ
尾背部分のひび割れ(その1)
尾背部分のひび割れ(その2)

取組内容

このプロジェクトでは、絵の具の剥落防止、ひび割れの補修、汚れのクリーニングなどの本格的な保存修理を行います。

修理は文化財(美術工芸品)修理の専門家に依頼します。

目指すところ

米沢市上杉博物館の開館25周年となる令和8年春に、この屏風を再び皆さまの前にお披露目したいと考えています。

さらに、令和10年には上杉謙信公の没後450年、令和12年には生誕500年という大きな節目を迎えます。
この歴史的なタイミングに、謙信公ゆかりの国宝を多くの方にご覧いただける機会をつくりたい——その願いを込めた修理です。

上杉本洛中洛外図屏風(右隻)
上杉本洛中洛外図屏風(左隻)

寄附金の使い道

皆様からいただいた寄付は、洛中洛外図屏風の修理費用に大切に使わせていただきます。
※寄附額が目標金額に達しなかった場合でも、本事業に活用させていただきます。
もし目標金額を上回るご支援をいただいた場合は、市内に所蔵される他の貴重な文化財の修理に充てさせていただきます。

ご支援くださる皆様へ

この屏風は単なる美術品ではありません。
信長と謙信という二人の英雄をつなぐ証であり、永徳の筆が捉えた京都の記憶であり、そして未来へ語り継ぐべき日本の宝です。

どうかこの文化遺産を、100年後、200年後の人々にも届けるために、あなたのお力を貸してください。

皆様のご支援が、歴史を未来へとつなぐ力になります。

米沢市長からのメッセージ

米沢市長 近藤 洋介

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国宝「上杉本洛中洛外図屏風」は、米沢の誇りであり、日本の宝でもあります。

織田信長から上杉謙信に贈られたとされるこの屏風には、歴史の重みと、人々の暮らしが活き活きと描かれています。
しかし、経年による傷みが進んでおり、今こそ修理によって未来へと守り伝える時です。

皆さまのご支援が、この貴重な文化財を次の世代へ手渡す力になります。
どうかご協力をよろしくお願いいたします。

寄附者の皆さまだけの特別な返礼品をご用意しました

このプロジェクトを応援してくださった方への感謝の気持ちとして、寄附者限定の返礼品をご用意しております。
国宝「上杉本洛中洛外図屏風」にちなんだ特別な品々で、通常のふるさと納税ではお受け取りいただけない限定品となっております。

歴史や文化に想いを寄せてくださる皆さまに、喜んでいただけるよう心を込めて選びました。
詳細は各寄附金額ごとの返礼品ページをご覧ください。

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上杉本洛中洛外図屏風ふせんセット
【寄附金額5,000円】

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上杉博物館クリアファイルセット
【寄附金額12,000円】

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上杉博物館ステーショナリーセット
【寄附金額12,000円】

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上杉本洛中洛外図屏風ミニチュアセット
【寄附金額40,000円】

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バラエティグッズセット
【寄附金額67,000円】

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上杉博物館スペシャルセット
【寄附金額100,000円】

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

  • 2025年07月14日 13:30

    国宝「洛中洛外図屏風」保存修理プロジェクト、いよいよ始動!~搬出作業が完了~

    令和7年7月8日よりクラウドファンディングを開始いたしました。同日に、保存修理のため上杉本洛中洛外図屏風を都内の作業場へ搬出するための作業が上杉博物館で行われました。
    搬出作業では、まず屏風の状態を慎重に確認した後、丁寧に梱包し、トラックに積み込みました。この屏風は高さ約2メートル、幅約4メートルという大きな文化財であり、梱包作業も3人がかりで行われ、細心の注意が払われました。また、搬送には美術品専用車両を使用。衝撃吸収装置と荷台に空調がついた特別な車です。このように、文化財の運搬には専門的な知識と細かな配慮が欠かせません。
    修理作業は文化財修理を専門に手掛ける半田九清堂(はんだきゅうせいどう)の職人の方々によって行われます。修理の完了は12月中旬を予定しており、修復された屏風は来春、再び上杉博物館でお披露目される予定です。
    搬出の様子は、多くの新聞やテレビなど報道機関に注目いただきました。心より感謝申し上げます。引き続き皆様からの応援とご支援をよろしくお願いします。

    もっと見る

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山形県米沢市

米沢市のページにお越しいただき、おしょうしなっし(米沢の方言で「ありがとうございます」の意味)!
米沢といえば何を思い浮かべますか?
米沢牛?米沢らーめん?地酒?米沢織?…いろいろあります。

米沢は、寒暖の差が大きい気候条件、よく肥えた土壌、ミネラル豊富な水、澄んだ空気など美味しい食べ物が育つ条件に恵まれています。
このため、全国を代表する米沢牛をはじめ、みずみずしい果物や野菜などバラエティーに富んだ彩り豊かな食材があり、それらを活かしたお菓子や加工品などもそろっています。

また、米沢は古くから米沢織を基幹産業とした「モノづくりのまち」として栄えてきました。
近年では有機ELなど新たな技術の発祥の地になっています。
この高いものづくり力が、質の高い、そして、確かな商品づくりに生かされています。

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • 国宝上杉本洛中洛外図屏風がこれからの世代にも伝わってゆけるよう、修理が万全となりますように。

    2025年7月12日 7:41

  • 京都から、洛中洛外図の保存を応援しております!

    2025年7月10日 23:32

  • 歴史ある米沢で育ちました。上杉本洛中洛外図があって今の自分があると思います。これからも末永く伝えていきましょう。

    2025年7月10日 7:22

  • 米沢市の文化財保存に関わるすべての皆様に、心より敬意を表します。

    2025年7月9日 23:17

  • 桃山展で初めて上杉本洛中洛外図屏風を見てから、その美しさに魅了されました。絵師の狩野永徳や、依頼者の足利義輝、関係する上杉謙信や織田信長といった歴史人物にも興味を持ちました。
    大修理、無事の成功を祈っております。展示される機会にはぜひとも足を運びたいと思っております。
    米沢市様、米沢市上杉博物館様、応援しております!

    2025年7月9日 10:19

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