海鳥の楽園・天売島の海鳥と自然環境を守りたい!

カテゴリー:動物 

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寄付金額 316,500

21.1%

目標金額:1,500,000

達成率
21.1%
支援人数
25
終了まで
30
/ 90

北海道羽幌町(ほっかいどう はぼろちょう)

寄付募集期間:2024年10月4日~2025年1月1日(90日間)

北海道羽幌町

プロジェクトオーナー

北海道・羽幌町の沖合にある天売島は、ウミガラス(オロロン鳥)をはじめ、ケイマフリやウトウなど8種類、約100万羽の海鳥が繁殖する「海鳥の楽園」ですが、近年になり一部の海鳥が減少しています。

本プロジェクトは、地域の宝である海鳥を守るため、海鳥を取り巻く地域の自然環境や生物多様性を、多くの人が参加して守る仕組みを作るものです。

そのための具体的な取り組みとして、
 ①天売島の自然環境と生態系の保全
 ②シーバードフレンドリー認証制度の推進
 ③海洋プラごみの削減
 ④環境教育
を進めます。

海鳥の楽園・天売島の海鳥と自然環境を守りたい!

人と海鳥が共に暮らす島

北海道・羽幌町の沖合にある天売島は、「オロロン鳥」と呼ばれて親しまれているウミガラスや、赤い足が特徴のケイマフリ、夜になると一斉に魚をくわえてヒナの待つ巣穴に戻ってくるウトウなど、8種類、約100万羽の海鳥が子育てのために集まる、海鳥の楽園です。また、漁業が盛んな有人島で、昔から人と海鳥が共に暮らしてきた島でもあります。

減っていく海鳥

しかし近年になり、一部の海鳥の生息数が減少しています。

町のシンボル的存在であるウミガラス(オロロン鳥)は、1960年代に約8,000羽が生息し、岩棚にぎゅうぎゅう詰めになって子育てをする姿が見られていましたが、一時は10数羽まで激減しました。また、ケイマフリはかつて3,000羽ほど生息していましたが、一時100羽あまりまで減少し、ウミネコも30,000巣から600巣以下にまで減少しました。

減少の要因

減少の要因は様々です。主に以下の要因が考えられています。

 ・魚網への混獲(※)など、漁業による影響
 ・ノラネコやドブネズミなど、元々いなかった外敵の侵入と増加
 ・海水温の上昇など、海洋環境の変化によるエサとなる魚の減少
 ・陸上の環境悪化など、森と川と海のつながりの弱まり

また、プラスチックごみによる海洋汚染が進んでいて、海鳥への影響が懸念されています。

※混獲(こんかく)とは
 漁獲の対象としていない魚やその他の生き物を、意図せずに漁獲してしまうこと。

多くの人が参加して守る仕組みを作りたい!

本プロジェクトは、これらの海鳥減少の要因を含む様々な課題を解決し、地域産業や人の暮らしを含めて、地域内外の多くの人が天売島の海鳥と海鳥を育む自然環境保全に参加できる仕組みを作り、海鳥が後世に渡って安心して暮らせる環境を残すことを目指します。

世界に誇れる自然環境を後世に残すため、どうぞご協力をお願いします!

①天売島の自然環境と生態系の保全

海鳥の混獲対策

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魚網に海鳥がかかってしまう「混獲(こんかく)」は、世界中で起こっていて大きな問題となっています。しかしながら、混獲がいつ、どこで、どのような条件で起こるかなどの基礎的なデータが不足しています。そこで、地元の漁師の協力を得て、データの収集を行います。

また、世界中の研究者や鳥類保護団体などが、混獲を防ぐ漁網の研究を進めています。効果が期待できる魚網が試作されたら、実際の漁で使用してもらい、効果の検証を行いたいと考えています。

ノラネコとドブネズミ対策の取り組み

海鳥のヒナを襲うノラネコを島外に搬出して、人が飼えるように馴らし、飼い主を募集して譲渡する取り組みを実施してきました。おかげさまでこれまでの取り組みで全てのノラネコを譲渡することができ、島内にノラネコはいなくなりました。それにより減少していたウミネコが新たな繁殖地をつくり、個体数が回復しつつあります。

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現在は、ノラネコが再び増加しないようにモニタリングを行い、島民へ猫の適正な飼い方などの普及啓発を進めています。

また、ノラネコが島内からいなくなったことと因果関係は分からないものの、外来種であるドブネズミの被害が一時増加したことから、ネコに頼らないドブネズミ対策として、低密度コントロールに取り組んでいます。

天売島の森林再生

天売島の森林は、伐採によりかつて一度失われています。そこで、周辺地域で採取された種から育てた苗木を植樹して、森林の再生に取り組んでいます。

また、ネズミ類を捕食するフクロウ類(オオコノハズク)の巣箱を設置して、苗木をエゾヤチネズミの食害から守ります。これらの取り組みにより、天売島の豊かな自然環境を守り、育てます。

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②シーバードフレンドリー認証制度の推進

「海鳥を取り巻く自然環境の保全」と「地域産業の振興」の両立を目指した認証制度です。

羽幌町のほか北海道留萌管内で、海鳥や自然環境にやさしい取り組みをしている事業者を認証し、その事業者の商品を消費者が購入することで、地域内の事業者や地域外の消費者など、多くの人が海鳥保護に参加できる仕組みづくりを目指しています。

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現在、4事業者を認証

■北るもい漁業協同組合「海鳥に配慮した漁業の推進」

海鳥の混獲を回避するため、混獲防止漁網の導入実験への協力や、森と海のつながりを意識した魚を育てるための植樹活動、海岸に漂着するプラスチックごみを中心とした海岸清掃などを行っています。

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■上築有機米生産組合「減農薬による水田営農」

良質な農産物の供給と環境負荷の少ない農業を目指し、農薬、化学肥料を大幅に減らした特別栽培による水田営農の実践や大学生や高校生の研究・環境学習を積極的に受け入れしています。

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■るもい農業協同組合/ホクレン農業協同組合連合会留萌支所
 「特別栽培米の販売とCRMによる地域への再還元」

上築有機米生産組合が生産する特別栽培米を、首都圏を中心に流通させ、売り上げの一部を海鳥の保全活動に寄付する活動を行っています。

※「CRM」とは
 Cause Related Marketingの略で、商品やサービスの売上による利益の一部を環境活動や奉仕活動を行う機関・団体に寄付することで、環境保護や社会貢献に結びつける活動のこと。

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■株式会社ダイマル乳品「生産者・地域と取り組むCSVの実践」

周辺地域の規格外農作物を有効活用したアイスクリームの製造や、製造工程で割れてしまったモナカの皮を周辺農家の家畜のエサとして提供するなど食品ロスを削減する取り組みを進めているほか、工場内の徹底した節電、節水などの環境配慮を行っています。

※「CSV」とは
 Creating Shared Value(共通価値の創造)の略で、企業が社会ニーズや問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的な価値も創造されること。

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これら事業者による環境に配慮した取り組みが進められ、消費者がこれらの商品を購入して事業者を応援することで、「海鳥をとりまく自然環境の保全」と「地域産業の振興」の両方を、同時に進めることができます。

認証制度のリニューアル

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さらに、昨年度に事業別の新認証基準をつくり、これまで以上に海鳥の保護につながる認証制度へとリニューアルしました。

新認証基準では、海鳥混獲のデータ収集への協力(漁業)や、陸上生態系の保全(農業)、プラスチックの海洋流失防止対策(漁業・農業)など、海鳥保護に直接つながる内容としました。

現在は、漁業と農業(耕種農業)の基準があり、今後は、酪農や食品加工業の基準づくりを行います。また、商品開発や制度のPRなどに取り組みます。

③海洋プラごみの削減

進むプラスチックの海洋汚染

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道北の日本海側の海岸には、海流に乗って流れてきたおびただしい数のプラスチックごみが漂着し、景観を損ね、自然環境に悪影響をもたらしています。海洋プラごみによる汚染は地球規模で進んでいて、特に劣化して細かくなったマイクロプラスチックによる、海鳥を含む海洋生物や生態系への影響が懸念されています。

天売島の海鳥繁殖地でも、ウミネコが繁殖する海岸にプラスチックが漂着しています。これらプラスチックは取り除かなければ、やがて劣化して細かく砕け、生物が誤飲しやすくなってしまいます。

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海鳥を守るための海岸清掃の実施

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そこで、羽幌町と天売島の海岸で「海鳥を守る海岸清掃」を開催し、海洋プラごみの削減に取り組みます。また、海岸に漂着するプラスチックの7割は陸上由来で、ペットボトルなど使い捨てプラスチックが多くを占めることから、環境教育を進めて、使い捨てプラスチックの消費削減などに取り組みます。

④環境教育の推進

学校教育と連携して環境教育を進めます。とくに、地元の羽幌高校と総合的な探究の時間を活用した連携授業を行います。また、北海道海鳥センターを中心に、一般向けの学習会や行事、オンライン勉強会などを開催します。

これらの取り組みを進めることで、天売島の海鳥と、海鳥を取り巻く地域の豊かな自然環境や生態系を、地域内外の多くの人が参加して守る仕組みを作りたいと考えています。みなさまのご協力をお願いいたします!

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寄付金の使い道

・天売島の自然環境と生態系保全:50万円
・シーバードフレンドリー認証制度の推進:100万円
・海洋プラごみの削減:50万円
・環境教育の推進:50万円

事業費250万円のうち、150万円を目標に寄付金を募集します。目標金額以上に寄付をいただいた場合は、上記取り組みの残りの経費に使わせていただきます。さらに多く寄付をいただいた場合は、天売島の海鳥保護につながる活動や翌年以降の取り組みに活用します。

※目標の金額に達しなかった場合は、自治体の負担により取り組みを実施します。

海鳥と共に暮らす地域を目指して

取組を継続するためご支援をお願いします!

海鳥が後世まで安心して暮らせる環境は、すぐにできるものではなく、地道に継続することが必要です。私たちは、この取り組みを継続して、海鳥とともに暮らす地域づくりを進めたいと考えています。みなさまのご協力をお願いいたします!

豊かな自然環境を後世に引き継ぐ

羽幌町長 森 淳

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海鳥の楽園・天売島や、オンコ(イチイ)の自然林が残る焼尻島を有する本町では、平成29年に「羽幌町の環境を守る基本計画」を策定して、豊かな自然環境を後世に残す取り組みを続けています。

このプロジェクトでは、「海鳥をとりまく自然環境の保全」と「地域産業の振興」という2つの課題を同時に解決するため、環境保全に積極的に取り組む事業者を認証する「シーバードフレンドリー認証制度」を推進しています。

地域産業が環境保全と調和することで、豊かな自然環境を後世に引き継ぎ、持続可能な地域社会が実現できると期待しています。

皆様のご支援をお願いいたします。

安心・安全な米づくりで海鳥保護に貢献

上築有機米生産組合 代表 川端 博明さん

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日本のうるち米の最北地とされる羽幌町上築という地域で、農薬や化学肥料を極力減らした米づくりをしています。

この地域はもともと冷涼な気候で病害虫が少なく、温暖な地域に比べて農薬等の使用量が少ないのですが、そこからさらに削減し、有機肥料も使って育てた「こだわりのお米」です。

人にとって、安心・安全で美味しく食べられるお米は、農薬や化学肥料を減らすことで川や海、海に暮らす海鳥への影響を減らすことができ、海鳥にも人にも優しい環境を残すことができると思っています。

海鳥と共に生きる

天売島民 齊藤 暢さん

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私は天売島で生まれ育ち幼いころから身近に海鳥がいました。

小学生のころから本格的に野鳥観察をするようになり、夏場は近所の密漁監視員の叔父さんに船に乗せてもらいオロロン鳥を見に行くのがとても楽しみでその頃は屏風岩やカブト岩にも多く繁殖していました。

そのオロロン鳥も一時は10羽程度まで減ってしまいましたが、沢山の人たちの保護活動のおかげで今は100羽を超えるまで飛来数が増えました。オロロン鳥が増えた要因は単純な事ではないと思います。

海鳥が安心して暮らすためにはまず豊かな海が必要です。

森が水を蓄え海に栄養を送り、魚が集まり島に暮らす人々や海鳥を育む、その命の循環が大切なのではないでしょうか。

海鳥を保護することは実は島に暮らす私たち自身の暮らしを守る事だと考えます。いつまでも海鳥と人とが共に暮らす島でありたいと思います。

寄付者の皆さまへ

羽幌町からのメッセージ

海鳥も人も、その他多くの生き物を育む自然環境も、共にこの地域の一員です。人と自然が共生する住みよい「まちづくり」を羽幌町は目指して、今後も取り組みを継続します。

全国の皆さま応援をよろしくお願いします!

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

  • 2024年11月30日 15:38

    葛西臨海水族園で取り組みのPRを行いました!

    進捗情報を、なかなか投稿できなくてすみません。

    11月23日(土)と24日(日)の2日間、葛西臨海水族園でシーバードフレンドリープロジェクトのPRを行ってきました。
    1日目、23日は海鳥講演会「つどえ オロロ〜ン!」が開催され、連携授業を行っている羽幌高校生徒の活動発表や、環境省羽幌自然保護官事務所の市川保護官から、ウミガラス保護の取り組みについての講演がありました。

    2日目、24日は葛西臨海公園の35周年イベントとして、「かさりんBASE!海鳥」が開催され、海鳥に関わる様々な立場の人が集まり、ブースを出展して取り組みの紹介をしました。羽幌町は、シーバードフレンドリープロジェクトの活動を、とくに海洋プラスチック削減の取り組みについて紹介してきました。

    また、2日間をとおしてシーバードフレンドリー認証制度のパネル展と、関連商品の物産展も開催されました。

    2日間で多くの来場者の方に、天売島の海鳥を守る取り組みを知っていただくことができました。ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました!

    ※シーバードフレンドリープロジェクトの活動は、このガバメントクラウドファンディングの寄付金を活用させていただいています。ご寄付いただきました皆さま、ありがとうございます!

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北海道羽幌町

羽幌町は、北海道北部の日本海側、留萌管内のほぼ中央に位置する町です。沖合いには二つの島、天売島と焼尻島が浮かびます。町の東奥には天塩山地の最高峰ピッシリ山(1,032m)がそびえ、ピッシリ山に端を発する2つの河川、羽幌川と築別川の流域がそのまま町の形となっています。源流から河口まで、森と川と里と海と島がつながる、自然豊かな町です。

中でも特徴的な自然環境を有する「海鳥の楽園」天売島と、「オンコ(イチイ)の原生林と花の島」焼尻島は、共に「暑寒別天売焼尻国定公園」に指定されています。

その豊かな自然環境の恩恵を受け、日本有数の漁獲量を誇る甘えびをはじめ、ホタテ、タコ、ウニといった海産物、北限のうるち米やグリーンアスパラ、ねばりながいもなどの農産物、潮風を受け豊富なミネラルを含んだ牧草を食べて育った焼尻めん羊など、食資源に恵まれた町でもあります。

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • 先日、葛西臨海水族園で、取り組みについて詳しく聞かせていただきました。少しずつでも継続すれば豊かな環境が戻ってくる希望も感じられました。心ばかりではありますが、海鳥たちにとって良い環境が戻りますよう、寄付させていただきます。応援しております。

    2024年11月28日 8:16

  • 母が観光でケイマフリを見て感激したと話してくれたのでささやかながら応援させていただきます。
    ネコやネズミの脅威から解放され、森と川と海のつながりの回復した豊かな天売島が戻りますように。

    2024年11月24日 17:13

  • 厳しくも美しい自然を守るために地域の方が様々な活動を行い、希少な野鳥達が生息していることを知り感動しました。大変なこともあると思いますが、誇りを持って継続されてください。少額ですが、少しでも役に立てますように。

    2024年11月22日 20:25

  • 継続した取り組みに感謝いたします。海鳥のために、頑張ってください!

    2024年10月8日 17:40

  • 天売島と海鳥のファンです。最近はオロロンに会える頻度も高くなって、とても嬉しいです。地域の方の長年に渡る努力の賜物だと思います。どうかいつまでも天売島が海鳥の楽園でありますように。

    2024年10月5日 18:39

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