【秘境を襲う"吸血鬼" ヤマビルとの闘い】 西丹沢の古道を守る地域活動を応援してください!
カテゴリー:自然・環境
寄付金額 1,150,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 115%
- 支援人数
- 79人
- 終了まで
-
29日
/ 90日
神奈川県松田町(かながわけん まつだまち)
寄付募集期間:2024年10月3日~2024年12月31日(90日間)
神奈川県松田町 × YAMAP
「神奈川県」と聞くと、横浜や川崎などの大都会を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ここ松田町は、都心からわずか小一時間ほどの距離にありながら、丹沢山系の大自然に恵まれた緑あふれる小さな町です。どれくらい自然が豊かかというと、町全体の94%が山間部!町全体がほぼ山といった環境で、およそ1万人の町民が自然と上手に付き合いながら生活しています。
松田町には、豊かな自然環境を活かしたハイキングコースがあります。このエリアは、「西丹沢」に分類され、標高700~800mと比較的に低い山が多いことから気軽にハイキングが楽しめるスポットとして、多くのハイカーの方々にお越しいただいております。
地域の皆さんは、有志で草刈りや道標の設置、台風後のパトロールなど、コースの手入れを行っています。しかし、少子高齢化が進む山間部では、こうした作業を担う方々が少なくなってきています。
さらに、「ヤマビル」の被害が増え、町や地域住民が対策を講じているものの、その負担は大きくなっています。それでも、地域の魅力を守るため、コースの保全に力を注いでいます。松田町の豊かな自然を楽しむための地域活動を応援していただければ幸いです。
興味を持ってくださった方は、ぜひ町や地域と繋がってください。山でお会いしましょう!
松田町のハイキングコースってどんなところにあるの?
松田町ってこんなところ。
松田町は、神奈川県の西部にあり「足柄上郡」に属しています。
足柄山の金太郎は、皆さんご存じかと思いますが、その「足柄」です。
県内トップクラスの観光地である箱根や小田原にも、電車や車ですぐのところにあります。
都心へのアクセスは、電車であれば小田急線で新宿まで快速急行で75分程。時折の利用なら、ロマンスカーや小田原まで出て新幹線も便利です。
人口は、1万人と少し。
なんとか今の状態を維持しようと、日々がんばっております。
見てのとおり海はありませんが、山があります。
↓ 見てください ↓
いかがでしょうか、この大自然!
37.75 km²ある町の面積の94%が山間部なんです。
南北に細長い松田町は、大きく分けて2つの地区に分けられます。
1つは、小田急線やJR御殿場線の乗り入れがあって、東名高速道路大井松田ICにも近い市街地「松田地区」。
もう1つは、北側に位置していて、西丹沢の山々に囲まれた中山間地域「寄地区」です。
松田町のハイキングコースは、主にこの「寄地区」にあります。
神奈川の秘境!里山が広がる「寄」地区
皆さん、「寄」←これ読めますか?
よく、「より」地区と呼ばれるのですが、この1文字で「やどりき」と読みます。難読地名ですよね。
地元では「やどろぎ」という人もいます。
すみません、話がそれてしまいました。
松田町の寄地区は、県道の終点にある行き止まりの集落です。
昔から人の往来は少ない方で、今ではなかなか見ることができない昔懐かしい風景と里山暮らしの文化が残っています。
寄にはじめての方をお連れすると、
よく「落武者の里なの?」と聞かれるのですが、そうではないらしいです。(その件については、また別の機会に…)
昼夜の寒暖差が大きいことから、昭和40年代ごろから「お茶」の栽培が地域の基幹産業となり、今でも山の斜面にはお茶畑が広がっていて、"丹沢の山々"と"集落"の間で、営みの要素として里山の風景を形成しています。
松田町の古道・ハイキングコースをご紹介!
ビギナーにも人気の西丹沢の低山コース
松田町の主なハイキングコースは、4つ。
① タケ山古道ハイキングコース
② 松田山みどりの風自然遊歩道
③ 高松山とはなじょろ道・虫沢古道コース
④ シダンゴ山・宮地山ハイキングコース
どのコースも、比較的上りやすい山で、季節によって様々な姿を見せてくれます。
そして今回、注目していただきたいのは、①と③。
「古道」の名前が付いたコースです。
【タケ山古道・虫沢古道】そもそも古道って?
松田町には、古道を通るコースが2本あります。
古道という言葉に明確な定義はないようですが、「昔は地域住民の生活道として使われていた道で、今ではインフラ整備や車の普及、路線バスの運行などによって使われなくなった道」として使われています。松田町における古道もまさにこれにあたります。
高松山とはなじょろ道・虫沢古道コース
高松山は、標高801m。松田町とお隣の山北町の境目に位置しています。
なんといっても頂上からの眺望が素晴らしく、富士山は裾野まで見渡すことができますし、南側には足柄平野とその先の相模湾、遠くは大島まで望むことができます。
頂上までの道のりは、松田町寄の集落の奥にある登山口から尾根まで杉林を登っていくコースで、尾根に出てからは何度かアップダウンを繰り返します。
この道が、かつて使われていた道を再生した「古道」です。
「はなじょろ道」は、明治末期まで松田町寄地区の集落「虫沢地区」と山北町の「八丁地域」を結んだ生活道であり、それぞれの地域に嫁ぐ花嫁さん達が通った道です。
地元の言葉で花嫁を表す「はなじょろさん」から、こう呼ばれてきました。
タケ山古道ハイキングコース
松田町寄地区の住民が茅場(かやば)※へ向かう生活道として使っていた古道です。
かつて、民家の屋根が茅葺だったころは、多くの人が行き交っていた道です。
松田町の北側にある尾根である「タケ山」(標高710m)へ続くコースで、頂上までの距離はおよそ2km。
杉の林を抜け、頂上に近づくと、景色は「アブラチャン」というクスノキ科の樹木の群生地に変わります。
頂上から林道にアクセスすることができ、林道を経由してシダンゴ山など、別の山にコースインすることができます。
※茅場…茅を採取するための作業場
古道の復活ストーリー☆彡
虫沢古道を守る会
寄地区の古道を復活させたのは、地元「虫沢地区」の住民を主なメンバーとした地域団体「虫沢古道を守る会」の皆さん。集落の皆さんが集まったお酒の席で「外の山が良いという前に、先ずうちの山を整備しようじゃないか!」という会話があり、これをきっかけとして地元の有志の7人で2009年に設立されました。会員の中には、幼少期に家の手伝いで茅を採るために古道に入っていた経験を持つ方や、山を越えた先にあるJRの駅を利用するために毎日古道を通っていたという方もいます。
整備を始めたころ、古道の状態は、かなり荒れていて、生い茂る草木を切り倒したりする作業に1年以上かかったそうです。チェーンソーやナタ、大きな小槌、スコップなどの道具や道標や杭などの資材を担いで登るため、重いときには荷物が50kgにもなったとか。
その後は、ハイカーが道に迷わないように道標を設置したり、景色の良い場所にベンチを設置したりと現在まで維持管理を続けていらっしゃいます。
古道の会の作業に密着!
2024年7月某日。古道の会さんによる定例の作業が行われました。
皆さん慣れた手つきで準備を進め、今日の行程を確認。班に分かれてそれぞれ出発です。
今日の作業は、道標の交換。
古くなったり、壊れたりした案内板を次々に交換していきます。
杉林の中は、いくらか涼しいものの、やはり重たい荷物を背負って山道を登ると汗が吹き出します。なかなかハードな工程に「今日は暑いな、しんどいな」と漏らしつつも、作業が始まると「ここは、もっとこうしたい」、「いや、こうしたらいいんじゃないか」と古道への強い思いが溢れます。
現在、古道の会の代表を務めるのは、虫沢地区に住む飯田さん(71歳)。
生まれも育ちの寄地区というメンバーが多い中で、飯田さんは、茨城県出身の移住者です。
平成の始まりとともに移住し、今年で36年目。人生の半分を寄地区で過ごし、今ではこの地域を故郷と感じるようになったそうです。
60歳で勤めていた会社を定年退職した頃に、かねてよりお付き合いのあった古道の会のメンバーからお誘いがあり、「少しでも地域の役に立てたら...」と思い、会の活動に参加するようになり、今日に至ります。
「来年は古道のオリジナルグッズを制作し、地域の売店などで販売したい」と今後の意気込みについてお話しいただいていた、その時。
音もなく、"アイツ"が姿を現しました。
地域で勢力を拡大する無敵の"アイツ"
ヤマビル
ヤマビルをご存じでしょうか。丹沢を登山される方なら1度は見たことがあるかもしれません。ヤマビルは、茶褐色で円筒形、体長2~5cmで体の前後腹面にある吸盤を使って尺とり虫のように進むことができ、人や動物に接近し付着・吸血します。
乾燥を嫌い、普段は落ち葉の下などに隠れているようですが、どのように生まれ、どのように冬を越すのかなど、その生態については謎が多い生物です。
気温が20度を超えると活動が活発になるため、夏季はヤマビルへの対策が必須になります。
足元だけでなく、木の上から人の呼気に反応して降ってくるとも言われています。
吸血している間は、痛みをほとんど感じないため、だいたいは後になってから「靴下に何か入ってしまったかも?」、「なんかムズムズするな」と思って確認すると、ぽろりと出てくるものです。
もともとは丹沢の山奥に生息していたヤマビルですが、近年、生息地域が広がっていて、被害も多くなってきました。
町では、2019年度から遊歩道維持管理作業の際に、ヤマビル忌避剤の散布を行っています。
草刈をして、ブロアーで刈った草を飛ばした後に、薬を散布するので、作業にかける時間や作業にあたる人はこれまでよりも多くなっていますが、薬を散布すると見かけるヤマビルが一時的には減るので、ハイカーの皆さんからは続けてほしいとのご意見をいただいています。
寄附金の使い道
皆さまから頂いたご寄附は、古道の維持管理やヤマビル対策をはじめとする次の取り組みに活用させていただきます。
〇ハイキングコースの草刈り
〇ハイキングコースの軽修繕
〇ハイキングコースのヤマビル忌避剤散布
〇その他ハイキングコースの維持管理上必要な作業
※目標金額に達しなかった場合、また、目標金額以上の寄付をいただいた場合でも、本プロジェクトの事業費として活用させていただきます。
寄付者のみなさまへ
虫沢古道の会 会長 飯田昌之さん
町内で古道の復活やハイキングコースの景観美化などに取り組んで、11年になります。
荒廃した道を安心して通行できるようにするという創立時の想いを引き継ぎ日々活動を行っており、活動中にハイカーの方から「ありがとう」と声をかけていただくことが私の活動の源になっています。
最近では、ハイカーの方々の口コミで来訪者も増えていて、中には何度も地域を訪れるリピーターの方もいらっしゃって、何よりと感じています。
2つの古道を復活させたいま、今後は、継承にも力を注ぎたいと考えていて、最近は、地元小学校の児童たちに、実際に古道を歩いたり、整備を手伝ってもらう活動をしています。子どもたちが地域の素晴らしさを知って、自分たちの住む地域に誇りをもってくれたら、これほどうれしいことはありません。
また、このプロジェクトを通じて、私たちの活動に関心を持ってくださる方がいれば、ぜひ仲間に加わっていただきたいです。いつでも歓迎します。
松田町 観光経済課観光推進係 松島郁弥
松田町のハイキングコースは、都心部からのアクセスが良く、標高が比較的に低い山が多いことから、初級者から上級者まで老若男女問わず楽しむことができるコースとして、多くの方にご利用をいただいています。馬酔木やミツマタをはじめとする四季折々の花々もさることながら、なんといっても各スポットから望む富士山の絶景が一番の魅力です。
コースの維持管理につきましては、虫沢古道を守る会さんをはじめ、地域の自治会や団体の皆様のご協力により安心安全にご通行いただけるように管理を行っておりますが、近年は、増え続けるヤマビルへの対策が大きな課題となっています。
歴史と文化のある里山の自然環境を活かしたハイキングコースを多くの皆さまにお楽しみいただき、地域で良い思い出を作って帰っていただきたい。欲を言えば、また地域を訪れてほしい。こうした想いで、町と地域が一丸となって、ハイキングコースの保全に取り組んでおりますので、あたたかい応援をよろしくお願いします。
お礼の品の紹介
松田町のおすすめ返礼品
麦芽と酵母の旨みをそのままに。醸造家だけが知る無ろ過ビールの味わい!!
『MATSUDA LAGER』は、酵母を残したままの状態で仕上げた、
クラフトビールならではの特別な味わいをご堪能いただけます。
2種類のホップが醸し出す華やかでフルーティな香りに、
無ろ過ならではの麦芽と酵母の旨みが広がります。
麦芽の甘み、酵母のまろやかさを残した【無ろ過製法】により、
ビールが持つ本来の旨みをそのまま閉じ込めた特別なビールに仕上げました。
富士山伏流水を100%使用した、クリアな味わいと上質なのど越し、
贅沢な旨味が味わえるピルスナータイプの無ろ過ビールです。
醸造家のみぞ知るプレミアムな味わいをぜひご家庭でお楽しみください♪
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ユズアロマウォーター(100ml×2本)
7,000 円
甘酸っぱくフレッシュな香りが特徴のユズアロマウォーター。
心地よい香りに包まれながら、癒しの時間をお楽しみください。お風呂上りや就寝前のスキンケアにも最適です。
また、化学成分を一切使用せず、自然派の原料にこだわった製品です。安心してお使いいただけるだけでなく、環境にも配慮した商品です。
お肌にやさしい使い心地と心地よい香りで、リラックス効果を実感していただきたいです。
お部屋や車内、布類にスプレーしてお使いください。
さわかなユズの香りが楽しめます。
※直射日光や高温多湿を避けて保管してください。
原材料:ユズ果皮、水
現在進捗情報はありません。
神奈川県松田町
松田町は、神奈川県の西部にあり「足柄上郡」に属しています。
足柄山の金太郎は、皆さんご存じかと思いますが、その「足柄」です。
都心へのアクセスは、電車であれば小田急線「新松田駅」から新宿まで快速急行で75分程。たまの利用なら、ロマンスカーや小田原まで出て新幹線も便利です。このほかにJR御殿場線「松田駅」、東名高速道路「大井松田IC」と「新秦野IC(新東名)」、国道246号と255号が通り、アクセスに恵まれています。
町の中心的な機能の多くは市街地である「松田地区(町の南部)」に集中していて、一方で、西丹沢山系の山間部にある「寄(やどりき)地区」には、今では懐かしい里山の風景が広がっています。
人口は、1万人と少し。
なんとか今の状態を維持しようと、日々がんばっております。
★☆★松田町といえばコレ!★☆★
その1:窓を開ければ雄大な「富士山」
その2:早春を彩る「ロウバイ」と「河津桜」
その3:山の斜面には「みかん」や「お茶(足柄茶)」の畑がずらり
その4:創業は江戸時代、地域で愛される中沢酒造の「地酒 松みどり」
その5:地域で採って地域で加工する新鮮な「ジビエ肉」
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