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江戸時代の茅葺(かやぶき)民家を守りたいプロジェクト

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 50,000

1.6%

目標金額:3,000,000

達成率
1.6%
支援人数
3
終了まで
受付終了

埼玉県宮代町(さいたまけん みやしろまち)

寄付募集期間:2022年5月17日~2022年8月18日(94日間)

埼玉県宮代町

プロジェクトオーナー

旧加藤家住宅は江戸時代後期に建てられたもので、町域や周辺地域でも数少なくなった茅葺民家です。埼玉県東部地域の農家建築の特徴がよくわかる、大変貴重な建物です。
宮代町では、この貴重な文化財を末永く保存すると共に、小学生が総合的な学習や社会科で学ぶ「古い道具と昔のくらし」をリアルに体感させる教材として、あるいは「かやぶき民家で聞く昔話」などの五感で文化財を感じられるようなイベントの開催による活用を推進することで、日本の誇れる文化財「KAYABUKI HOUSE」として、世界に発信し、守り続けていきたいと考えています。

ふるさと納税で
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ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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結果:-

宮代町郷土資料館はこんなところ!

宮代町郷土資料館は、町の歴史を「見る・学ぶ・体験する」場です。この郷土資料館に江戸時代後期に建てられた旧加藤家住宅はあります。1年を通して企画展や特別展、講座、体験学習教室などを行っています。何度でも足を運んでいただいて、宮代に対する理解を深め、新たな発見をしてください。旧斎藤家屋敷林をはじめ、自然がおりなす四季の風景が楽しめます。

かやぶき民家で聞く昔話

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子供から大人まで20名ほどの方にお越しいただき「かやぶき民家で聞く昔話」が行われました。途中、休憩をかねての手遊びをはさみながら、「ひよこときつね」「猫檀家」「寿命十八」「村の寶」「まのいいりょうし」「耳なし芳一」といった昔話を聞きました。時おり竹林から吹いてくる風を感じながら、昔話の世界に引き込まれたひとときでした。

小学生の社会科で体験する「古い道具と昔のくらし」の様子

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普段は収蔵庫に保管されている昔の道具を、旧加藤家の中に並べてお話を聞きます。冬の寒い時期に行われるこの授業は、まず土間に入ってカマドの火燃しの香りを感じ、板の間から座敷に入ると、ふすまや障子を閉めても冷たいすきま風が吹きにける寒い環境に驚きます。昔と今のくらしの違いをリアルに体感できるこの授業は、町指定文化財であるからこそできる特別なものと自負しています。

「KAYABUKI HOUSE」として守り続けていきたい

旧加藤家住宅は1992年に町有形文化財(建造物)に指定され、保存・展示のために西原自然の森 歴史ゾーンに移築されました。以来30年近くが過ぎ、東日本大震災の余波等もあり土壁や畳などの傷みが激しく、維持・修復のための経費が大きくかかるようになってきました。
いただいた寄附金は、下記の事業に活用させていただきます。

土壁の修繕

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経年劣化により、腐食・剥がれ等が見られます。また周辺の住環境の変化等により、近年、特に剥落が進んでいます。剥がれた部分から部材(竹など)に土蜂が侵入し卵を産むなどの虫害被害も発生しています。

カマドの修繕

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現在も茅屋根の保存のため、週3回程度火燃しを行っています。燃料の薪は、敷地内の剪定枝を使用しており、地域資源を有効に活用しています。経年劣化により、カマド内側の崩落やカマドと土間の接続部分の削れなどが進んでおり、維持管理の為に行っている火燃しの作業が安全に行えなくなる可能性があります。

畳の修繕

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畳スペースでは、小学生の総合的な学習や社会科等の学習において、「昔のくらしぶり」を学ぶ「教材」として活用しています。生活の変化や道具の進化などを、五感で感じながら学習することができます。1993年の公開開始以来の物であることから約30年が経過しており、経年劣化による傷みが見られます。

寄附金の使い道

① 土壁の修繕(50万円)
② カマドの修繕(50万円)
③ 畳の修繕(半面120万円 全面200万円)

※目標金額に満たなかった場合、寄付額に応じて、①→②→③の順で優先的に修繕を実施させていただきます。

※または目標金額以上の寄附をいただいた場合でも、施設の修繕のために活用させていただきます。

クラウドファンディング限定のお礼品はこちら

  • 2023年12月28日 13:18

    町指定文化財 旧加藤家住宅の土壁修繕が行われました

    クラウドファンディングでいただいた寄附により、町指定文化財 旧加藤家住宅の土壁修繕が行われました。

    作業を行ったのは、10月6・7日及び12・13日の4日間です。

    6・7日は、土壁の傷んでいるところを面単位ではがしました。

    土壁は「小舞(こまい)」という、竹を細く切って組んだものに土を塗り重ねることによって作られます。今回の修繕では、一番表面になっている「仕上げ塗り」である「砂ずり」の層をはがし、下地の状態にします。この時、柱との境が割れて剥がれていたりする場合は、割れ目を埋め、下地の面にひび割れなどが無いように直します。ここで数日間乾かします。乾燥が悪いと、壁にカビが生えることもあるそうです。かつては、次の塗りの工程に移るまでに2年間も乾燥させた家もあったそうです。(「宮代町史 民俗編」より)

    下地が乾いたことが確認できた12・13日には、仕上げ塗りを行いました。下地と仕上げの土がしっかり密着するようにするために、霧状にした水を吹き付けてから仕上げ塗りを施します。仕上げ塗りにつかうのは、砂と里土(荒木田土)をフルイで振り混ぜたものに、揉んだ藁を入れて柔らかくねり混ぜたものです。砂が全体の7割ほどになっていることから、「砂ずり」とも呼ばれます。塗り終わった壁は、明るい黄土色となっていて、約30年前に移築した当時を思い起こさせます。

    これから数年をかけて土壁の色は変化していきます。新築の家がほとんど新建材となった今では、なかなか見ることのできない貴重な景色となります。

    土壁の美しい色をご覧に資料館にぜひお越しください。

    もっと見る

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埼玉県宮代町

埼玉県の東部中央に位置し、人口はおよそ3万4千人程度。東京駅から電車で約1時間と、都心からの通勤圏でありながら、のどかな田園風景を残す場所です。南北に8km、東西に2kmという小さな町を、東武伊勢崎線が縦断しており、姫宮、東武動物公園、和戸の3駅を中心にコンパクトな市街地を形成しています。
町内には動物園と遊園地が融合した東武動物公園や日本工業大学、特徴的なデザインの進修館、笠原小学校などがあります。