日本を代表する哲学者・西田幾多郎博士の偉業を記念する歌碑を復活させる!
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 4,000,000円
目標金額:4,000,000円
- 達成率
- 100%
- 支援人数
- 117人
- 終了まで
- 受付終了
神奈川県鎌倉市(かながわけん かまくらし)
寄付募集期間:2021年6月1日~2021年9月28日(120日間)
神奈川県鎌倉市
西田幾多郎博士は日本を代表する哲学者であり、京都学派の中核です。1928年、58歳で京都大学を定年退官した西田幾多郎博士は、1945年に死去するまで、夏と冬を鎌倉で、春と秋を京都で過ごすようになりました。
鎌倉市では、その西田幾多郎博士の記念歌碑及び案内板を国道134号線沿いの稲村ガ崎にある海を臨む公園用地に設置していましたが、2019年の台風第19号の波で周辺の土砂が流され、安全確保のため記念歌碑等を移動し、現在は公開していない状況です。
このプロジェクトは、西田幾多郎博士の偉業を長く後世に伝えていけるよう、西田幾多郎記念歌碑及び案内板を鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区に再設置するプロジェクトです。
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控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
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台風で被災した西田幾多郎博士の記念歌碑等を再設置したい!
日本を代表する哲学者「西田幾多郎博士」の記念歌碑
晩年を鎌倉で過ごした西田幾多郎博士は、鎌倉の海にまつわる短歌をいくつも残しました。彼の没後、その偉業を記念するために、歌のひとつを御影石に彫った歌碑が七里ヶ浜に建立され、その後、稲村ガ崎の国道134号沿いに移設されました。
台風被害による一時撤去。再設置に向けて。
しかしながら、2019年10月に発生した台風第19号の被害により周辺の土砂が流されてしまった影響で、記念歌碑及び案内板は安全確保のため移動し、現在は鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区で保管しています。
数々の学者、文化人を友人に持ち、多くの人々に愛されてきた西田幾多郎博士。その偉業を、今後も市民の方々はもちろん、鎌倉を訪れる方々にもご覧いただき、憩いの時間を過ごしていただきたく、記念歌碑等を稲村ガ崎に再設置し、公開したいと思っています。
西田幾多郎博士と歌碑について
様々な学問に影響を与えた「西田哲学」
西田幾多郎博士(1870-1945)は、現在の石川県かほく市に生まれ、日本最初の独創的な哲学書『善の研究』をはじめとする多くの著作を残しました。彼が残した「西田哲学」と称されるその思想は、哲学のみならず、様々な学問分野に影響を与えています。
鎌倉を愛した西田幾多郎博士
「七里濱 夕日漂ふ波の上に 伊豆の山々果し知らずも」
58歳で京都大学を定年退官した西田幾多郎博士は、1945年に死去するまで、夏と冬を鎌倉で、春と秋を京都で過ごすようになりました。
鎌倉は古くから観光地として親しまれてきましたが、一方で別荘地や住宅地としての人気も高まり、昭和に入ってからは作家や文人たちが多く移り住み、「鎌倉文士」という言葉も生まれました。
西田幾多郎博士にとって鎌倉は、気候が穏やかで愛する海があり、親友・鈴木大拙が住んでいたということに加え、「人世の悲哀を感ずることも多く、我々の宗教心を動かし易い」ことが魅力的だったようです。
短歌に込められた思い
「七里濱 夕日漂ふ波の上に 伊豆の山々果し知らずも」
東京にいる時と比べ鎌倉にいると、ゆったりした時が流れている。急がなくてもいい。あわてなくてもいい。そんな気分にしてくれるのが七里ガ浜である。
今、藁の上に寝ころんでいる。今、夕日が沈み波の上は赤く光輝いている。
山側では、富士山のシルエット、その右には丹沢、手前に箱根、左に天城山から伊豆半島全てが影絵のように浮かび上がる。そして、自分の小天地に入り、瞑想の世界に入って行く。
今日も一日が無事に終わろうとしている。私の人生は波乱万丈であった。その苦悩の果て今は安らぎを感じさせてくれる。
【出典・・尾崎佐永子著「鎌倉百人一首を歩く」】
記念碑を建立した人たち
西田幾多郎博士は哲学者であるとともに、詩人でもあり、終生で200首ほどの短歌を残しています。
碑に刻まれた歌は1935年、西田幾多郎博士が65歳頃の作であり、碑は彼の没後、安成三郎が発案し、鈴木大拙や和辻哲郎、川端康成らが発起人となり建立されました。
設計は、神奈川県立近代美術館旧鎌倉館等の数多くの作品を世に送り出した建築家・坂倉準三です。
西田幾多郎博士に思いを馳せて
今回、記念歌碑の再設置を予定している鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区は、江ノ島電鉄線稲村ヶ崎駅から徒歩5分ほどの場所に位置し、碑に刻まれている歌のとおり、伊豆の山々が遠く臨め、夕日が七里ヶ浜の海にちらつきながら沈んでいく様子を見ることができます。
西田幾多郎博士の人生は、火災で家を失ったり、父親が事業に失敗して破産するほか、姉弟や子供を早くに亡くすなど、波乱万丈なものでした。そんな西田幾多郎博士が晩年の安住の地として鎌倉を選んだのはどのような思いからだったのでしょうか。
ぜひこのプロジェクトにご賛同いただき、移設された歌碑を眺めつつ西田博士に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
事業の実施スケジュール
2022年3月までの工事完了を目指します!
寄附金の使い道
西田幾多郎記念歌碑及び案内板の再設置に係る費用として活用させていただきます。
※ 目標金額に達しなかった場合も、いただいたご寄附は再設置に係る費用に大切に活用させていただきます。
※ 鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区は国指定史跡となっているため、埋蔵物等の状況によっては設置場所が変更になることがあります。
鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区の様子(記念歌碑等をビニールシートに覆って保管しています。)
30,000円以上のご寄附であなたのお名前を刻めます!
また、30,000円以上のご寄附をくださった方については、案内板裏面に氏名(ニックネーム可)を刻ませていただきます!(辞退も可能です)
ぜひプロジェクトにご賛同いただき、西田幾多郎博士が愛した鎌倉にあなたのお名前を残しませんか。
※ご希望の記名内容がこのプロジェクトの目的に沿わないものであった場合、変更をお願いすることがございます。
寄附者のみなさまへ
鎌倉市長 松尾 崇
西田博士にとって、鎌倉はその生涯を閉じた地であり、故郷のかほく、壮年期を過ごした京都とともに博士を語る上で欠くことのできない地です。
このような中、西田博士の足跡を示す歌碑が、台風の被害により、現在、残念ながら皆様にご覧いただけない状態となっています。西田幾多郎記念歌碑再設置のプロジェクトを通じて、景色がすばらしい公園の、皆様が気軽に立ち寄れる場所に、歌碑をもう一度立てなおし、改めてその功績を広く知っていただきたいと思います。
皆様からの温かいご支援ご協力をお願い申し上げます。
このプロジェクトを企画するにあたって
このプロジェクトを始めるに当たっては、石川県西田幾多郎記念哲学館から写真等の所蔵資料の使用についてご許可をいただくとともに、プロジェクト内の文章についてご確認いただきました。多大なご協力に対しこの場を借りて御礼申し上げます。
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2022年04月21日 11:18
西田幾多郎博士記念歌碑の再設置が完了しました!
西田幾多郎博士記念歌碑の再設置に向けて、令和3年(2021年)6月1日から9月28日まで募集したガバメント・クラウド・ファンディングは、皆様から篤いご支援を賜り、目標金額を達成することができましたこと、お礼申し上げます。
令和4年(2022年)2月に工事着工し、この度、同年3月に無事工事を完了することができましたので報告いたします。
是非、再設置した記念歌碑のある、鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区に一度お越しいただければと思います。
御支援をいただきました皆様には、重ねて心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
目標金額等
目標金額 4,000,000円
寄附金額 4,000,000円
工事金額 2,598,200円(歌碑及び寄附者の名入り説明板の設置)
残金の使い道
残った寄附金は今後の当該歌碑の維持管理に活用いたします。もっと見るまだコメントはありません
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2021年10月04日 11:53
目標金額を達成しました!
皆様からの多大なるご支援により、令和3年9月28日に目標金額400万円を達成することができました。
皆様におかれましては、寄附金とともに温かい応援メッセージを寄せていただき、誠にありがとうございました。ご支援いただいた全ての皆様に厚く御礼を申し上げます。
いただいた寄附金は、西田幾多郎博士の偉業を長く後世に伝えていけるよう、西田幾多郎記念歌碑及び案内板を鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区に再設置するために活用させていただきます。
今後とも変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。もっと見るまだコメントはありません
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2021年08月30日 16:45
「日本を代表する哲学者・西田幾多郎博士の偉業を記念する歌碑を復活させる! 」寄附募集期間の延長
令和3年(2021年)6月1日(火)よりガバメントクラウドファンディングにて実施している「日本を代表する哲学者・西田幾多郎博士の偉業を記念する歌碑を復活させる! 」は、募集期間が令和3年(2021年)8月29日(日)までとしていますが、当該事業に賛同し、現在寄附について検討をしているとの申し出があり、ご賛同いただける方々の意思を広く反映できるよう募集期間を30日間延長し、令和3年(2021年)9月28日(火)までとします。
引き続き「日本を代表する哲学者・西田幾多郎博士の偉業を記念する歌碑を復活させる! 」にご賛同していただける方々から広く寄附を募ります。もっと見るまだコメントはありません
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神奈川県鎌倉市
鎌倉市は日本における古代から中世への転換期において源頼朝をリーダーとする武家が、日本で初めての武家政権を樹立し、幕府を開いた場所です。
鎌倉は政治、軍事、外交、文化などあらゆる面で日本の中心地となり、当時の築港である和賀江島を通じて中国との交易が盛んに行われ、禅宗、禅宗様建築、仏像彫刻、彫漆など様々な中国文化がもたらされました。それらは長い年月のなかで守り続けられ、今日でも多くの神社仏閣などの歴史的遺産、海や山などの豊かな自然環境に恵まれています。
また、生活の中で、季節や日本文化を感じることができる魅力的なまちです。
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