品種別・フルーツ特集 ~山梨県甲州市~2023年版

~甲州くだものがたり~  果樹王国・山梨県甲州市から、本場のフルーツをお届けします。

山梨県甲州市と果物(フルーツ)の関係

豊かな自然と恵まれた気候・風土を活かし、古くから果樹栽培が盛んに行われていた甲州市。
ぶどう、もも、柿、ざくろ、りんご、栗、梨、そして銀杏(もしくは胡桃)は“甲州八珍果”と呼ばれ、
すでに江戸時代には、人気の土産物であると同時に、江戸市場にも出荷されていたと伝えられています。
なかでも人気が高かったのが甲州ぶどうで、収穫期には、ぶどうの籠を背負った馬が、列を成して甲州街道を江戸に向かったそうです。
明治初期、日本で初めて醸造されたワインの原料も、その甲州ぶどうでした。

今や、伝統を受け継ぎながらも、品種改良や栽培方法の進化によって、ますます美味しく彩り豊かになったフルーツ。
早春のいちごに始まり、さくらんぼ、すもも、もも、ぶどう、そして大きな渋柿を軒下に吊るして作るころ柿と、1年を通して楽しめます。
一方、醸造技術の発展と醸造家の情熱が生み出した珠玉のワインは、本場ヨーロッパでも高い評価を得るまでに成長しました。
甲州市が誇る甘美なる大地の恵みを、存分に味わって下さい。

葡萄~ぶどう~

大人気のシャインマスカット

巨峰・ピオーネなど黒い宝石、黒系ブドウ

温室栽培でいち早く届くハウスブドウ

産地だからできる様々なブドウたち

色も形も味わいも、バラエティに富んだ極上品。

ぶどう生産量の多さと栽培品種の多様さから、「ぶどう王国」と賞される山梨県甲州市。
8月初旬から始まる収穫期には、市内の観光農園で気軽にぶどう狩りが楽しめます。
お馴染みのデラウエアから、開発されたばかりの新品種や、他地域では栽培されていない珍しい品種まで、
バラエティに富んだ“ぶどう”との一期一会は、産地ならではのお楽しみ。
デラウェア、巨峰、ピオーネ、甲斐路、そしてシャインマスカットなど高級ブドウとして人気の品種は、甲州市の市内各地で、農家さんが心を込めて育てています。
また、市名の由来ともなった「甲州」は、旧ソ連のコーカサス地方からシルクロードを通って中国、朝鮮半島へと渡り、仏教の伝来とともに日本にもたらされたという、日本最古にして唯一の在来品種となります。
甘酸っぱい果汁たっぷりで、そのまま食べても、お菓子にしても、ワインの原料にも最適な、薄紫色の美しい房が、晩秋の甲州市を彩ります。

桃~もも~

とろけるような完熟桃。日本有数の産地からお届けする桃の味は格別です!

もも日本一の桃の産地として名高い山梨県。その収穫量の約6分の1を、甲州市の桃が占めています。
春ともなれば、見渡す限りを覆い尽くす桃の花。思わず息を飲むその美しい風景は、桃源郷と例えられ、多くの花見客が訪れます。
一言で桃と言っても、白桃もあれば黄桃、ネクタリンもあり、収穫時期や味わいも実にさまざま。
甲州市では、6月下旬の“ちよひめ”に始まり、8月下旬の“黄金桃”まで、多彩な品種が楽しめます。
とりわけ、果肉が軟らかく甘味の強い白鳳系の栽培は盛んで、7月1ヶ月間に、日川白鳳、山梨白鳳、早生白鳳、白鳳と、次々に食べ頃を迎えます。
水はけの良い土壌で伸び伸びと育ち、燦燦と降り注ぐ太陽の日差しを浴びて甘く熟する甲州の桃をぜひご賞味ください。

◆硬い桃
地元住民にとっては当たり前ですが、ここ数年、テレビ番組の影響もあってか、「硬い桃」の認知度が高まっているようですが、まだまだメジャーではないようです。
実は、しっかりと実が詰まった桃は、糖度が上がって完熟状態になっても身持ちがしっかりとしています。
それを収穫し、出荷すると、流通過程で追熟され、段々と柔らかくなっていくのです。
つまり、「硬い桃」とは、いうなれば「もぎたての新鮮な桃」のこと。
それを水でササッと洗い、皮に着いている細かい毛を取ったら、皮つきのままガブリとかじる。
これが、地元農家のおすすめの食べ方です。甘さはそのままに、歯応えがあって、とっても美味しいと評判です。

さくらんぼ~

李~すもも~

夏を告げる、爽やか酸味と甘みのハーモニー

桃やぶどうの陰に隠れてあまり知られていないようですが、山梨県は日本一のすももの産地。
春先には真っ白いスモモの花が濃桃色の絨毯に可憐なアクセントを加え、6月中旬〜8月下旬の収穫期ともなれば、旬のすももが楽しめるようになります。
今の今まで太陽の日差しを浴びていた完熟すももは、最高の美味しさです。

ところで、すももは“小さくて酸っぱい”なんて思い込んではいませんか?
近年は品種改良が進んでいて、一玉200g近くにもなる大玉品種や、糖度20度前後の甘味の強い品種も続々登場。
なかでも、太陽や貴陽といった品種は高級フルーツ店にも並ぶ人気の高さ。
そうした高級品種が気軽に楽しめるのも、産地ならではの醍醐味です。

フルーツ定期便~組合せ色々~

フルーツの恵みを濃縮させた加工品はいかがでしょうか。

甲州の自然が育てたぶどうで作った、ワイナリーの恵み「ワイン」

ワイン文化に触れ、世界が絶賛する“KOSHU”に酔う~甲州ワインで、乾杯を味わう~

ワイン明治初期、地元の有志によって、日本初のワイン醸造会社「大日本山梨葡萄酒会社」が設立され、本格ワインが醸造された甲州市勝沼地区。
現在も40社以上のワイナリーがしのぎを削り、国産ワインの25%が山梨県甲州市内で醸造されています。
かつては、『甲州ワイン=お土産用の甘いワイン』と揶揄された時代もありましたが、ワイン造りへの情熱と、醸造技術の発展により、
近年では、国内外の美食家をも唸らせる、洗練されたワインが作られるようになりました。
特に、甲州市在来のぶどう「甲州」から作る淡麗で辛口の白ワインは、「控えめだが芯あり」と評され、和食や家庭料理との相性も抜群です。