コンテストで受賞歴多数! 技術と工夫で猛暑に挑む「すよし農事」の米づくり

全国有数の⽶どころ、新潟県⻑岡市にある「すよし農事」。設⽴して5年のフレッシュな会社ですが、同社が⼿がけるお⽶は全国各地のコンテストで数々の賞を受賞してきました。気候変動による記録的な⾼温で新潟の稲作が多⼤な影響を受けている中、どのような対策をして、おいしいお⽶を⽣み出しているのでしょう。すよし農事を訪ね、代表取締役の佐藤孝⽂さんにお話を伺いました。

金賞、優秀賞…、コンテストの賞状がずらり!設立初年度から評価され、名匠の仲間入り

会社設⽴は2019年5⽉。その初年度以来、すよし農事のコシヒカリは「⻑岡うまい⽶コンテスト」の「⾦匠(きんしょう)」に選ばれ続けています。出品数200点を超える中から穀粒判別、炊飯⾷味など、3 次審査を経て勝ち抜いた上位20 位までの⽶づくりの匠たちに与えられる称号で、その味と品質はお⽶のプロフェッショナルによるお墨付きです。

他県のコンテストでも、2021 年には⽇本でいちばん⼤きな⼤会「⽶・⾷味分析鑑定コンクール国際⼤会in富⼠⼭」⾦賞、「お⽶⽇本⼀コンテストinしずおか」⾦賞、2022年には「全⽇本お⽶グランプリin北広島町」⾦賞、「⼤阪府⺠のいっちゃんうまい⽶コンテスト」優秀賞、2023年には「あなたが選ぶ⽇本⼀おいしい⽶コンテストin庄内町」優良⾦賞など、全国各地で輝かしい受賞歴を誇ります。

「出品するのは私⾃⾝の勉強のためで、コンテスト⽤に作っている品種もあるんです。授賞式や懇親会などで各地の⽣産者や卸業者の⽅々と情報交換もできますしね」と佐藤さん。そんな交流の中で、ほかの⽣産者の取り組みを知り、すよし農事でも有機栽培をやってみようと、いよいよ今年から新しいチャレンジが始まりました。

高温耐性のある新品種「新大コシヒカリ」独自の工夫を凝らして有機栽培に着手

すよし農事は、⻑岡駅から東へ⾞で15分ほど⾛った栖吉(すよし)地区を中⼼に、約40ヘクタールの⼟地でコシヒカリをはじめ10種類ほどのお⽶を栽培しています。始まったばかりの新プロジェクト、有機栽培の⽥んぼを佐藤さんに案内していただきました。

有機栽培に着⼿した動機について、佐藤さんはこう語ります。

「常々考えてきたことですが、⻑岡の⽶をハイブランド化し、みなさんに⾷べていただきたい。それが私の願いです。コンテストで⼊賞している⼈たちは、すべからく有機栽培をやっているんです。認めてもらって、選んで買っていただくためには、⽶の栽培技術も、そのブランドに沿ったものにしなければならない。それがよくわかりました」

2023 年は気候変動による少⾬と猛暑で、稲の⽣育に影響が出る⾼温障害が発⽣。新潟県内全域で⼤きな被害がありました。

「おいしいお⽶ができる場所というのは冷涼な気候の⼟地で、標⾼や緯度によって決まってきます。新潟県も以前は冷涼でしたが、昨年は北陸地⽅の稲が⾼温障害の被害を受け、お⽶が⽩濁化して品質が下がり、おいしさが低下し、収量も減って。コシヒカリは全国の消費者に求められている⼈気ブランドですから、流通量が減ったことが価格⾼騰にもつながりました」

⽣産者にとっても、消費者にとっても、コシヒカリに多⼤なダメージを与える気候変動は由々しき事態。この深刻な環境問題に対応すべく、新潟⼤学農学部の三ツ井敏明教授がセンター⻑を務める新潟⼤学・刈⽻村先端農業バイオ研究センター(KAAB)の研究グループが約20年かけて開発に取り組み、「新⼤コシヒカリ(品種名:コシヒカリ新潟⼤学NU1号)」が誕⽣しました。従来のコシヒカリと同等のおいしさがあり、⾼温の環境下でもクオリティを保つことができる期待の新品種。このプロジェクトには、地域の農家や企業、個⼈などから300件以上の寄付が集まったそうで、関⼼度の⾼さが伺えます。

「たまたま三ツ井教授と出会い、新⼤コシヒカリ栽培の公募をしていると聞いて、ぜひうちでやってみたいと思って応募したんです。従来のコシヒカリとどっちがおいしいか、データを取りたいという気持ちもありました」

そして、すよし農事は⻑岡市唯⼀の新⼤コシヒカリ⽣産者に選ばれました。満を持して有機栽培に取り組む佐藤さんは、⾼温耐性のある品種を選んだことに加え、栽培⽅法にもこんな⼯夫をしています。

「これまでと同じことをしていては品質が上がらないという状況で、どうしたらいいかと考えました。稲の穂が出た後の気温が重要で、いちばん暑いときに穂が出るとダメージがあるなら、⽥植えの時期を遅らせて出穂も遅らせるといいのではと。それで、⼀般的な⽥植えは5⽉の連休のころですが、それよりだいぶ遅い6⽉28⽇に⽥植えをしました。そうすると出穂は8⽉後半ですから、暑い時期を過ぎていて⾼温障害を回避できるのではないかと。
ほかの⽥んぼのコシヒカリも⽥植えを6⽉にずらして、涼しい時期に穂を太らせるという、独⾃の取り組みをしています」

有機栽培ということで、もちろん⼟壌にもこだわっています。

「発酵⽶ぬかを使った⾃家製のぼかし肥料、それから⿂のエキスも混ぜて使っています。『紙マルチ』という再⽣紙を⽥んぼに敷いてから苗を植え、除草剤なしで雑草の成⻑を抑える⼯夫もしています」

風光明媚な栖吉の大地と風が育む。おいしいお米をご自宅で味わって

温暖化が進み、沸騰化という⾔葉まで囁かれる中、それを技術と⼯夫で克服しようと、これまでの経験を⽣かし、計算に基づいてスタートした新プロジェクト。試⾏錯誤と分析、飽くなき探究⼼と向上⼼で、すよし農事のチャレンジは続きます。

「いろいろなチャレンジが結果に結びついていく。その過程は本当に楽しいですし、評価されたらとてもうれしいですね。昨年のように努⼒したのに成果が上がらない年もあり、もちろん⾟いことも多々あります。しかし『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし』という格⾔のように、負けには必ず理由があるということ。それを探してつぶしていくというのもまた重要で、⽶づくりのおもしろいところです」

いよいよ実りの秋。早⽣品種の新⽶が発売されたというニュースも聞こえてきます。

「おいしくて安⼼安全な、全国でいちばんハイブランドの⽶を、⻑岡からみなさんにお届けしたいです。今年は冷涼な気候で、そこまで⾼温ではないので順調に⽣育しています。収穫は9⽉下旬くらいですね。どんなお⽶ができあがるのか、私も楽しみです。もちろん今年も各地のコンテストに出品しますよ」と佐藤さんは微笑みます。

数々のコンテストで受賞し、名声を得てきた佐藤さん。難易度の⾼い有機栽培にも挑み、新潟の命運をかけた「新⼤コシヒカリ」の栽培も任される凄腕の⽣産者、すよし農事の有機栽培コシヒカリをご⾃宅で味わってみませんか? 下記にて予約を受け付け中です。ぜひチェックしてみてください。

N3-01新潟県長岡産コシヒカリ 2kg【JAS有機栽培米(転換期間中)】 チョイス限定

9,000円以上の寄付でもらえる

詳細

【令和6年産 JAS有機栽培米(転換期間中)】
新潟県長岡産コシヒカリ 2kg

N3-02新潟県長岡産コシヒカリ 5kg【JAS有機栽培米(転換期間中)】 チョイス限定

22,000円以上の寄付でもらえる

詳細

【令和6年産 JAS有機栽培米(転換期間中)】
新潟県長岡産コシヒカリ 5kg

●インフォメーション
株式会社すよし農事
【住所】新潟県⻑岡市東⽚⾙町261番地
【TEL】0258-35-3652 【FAX】0258-39-1219
【E-mail】suyosinouzi@gmail.com
【URL】https://suyosinouzi.com
【Instagram】https://www.instagram.com/suyosinouzi/

(1)「米百俵のまち」長岡の人づくり
(2)人と地域がつながり助け合うまちづくり
(3)長岡の魅力発信と関係・交流人口の拡大
(4)市長にお任せ

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