青森県を代表する伝統工芸「津軽塗」

津軽塗(つがるぬり)は青森県弘前市を中心に製作販売される青森県を代表する伝統的工芸品です。縄文遺跡からも出土する漆器に見られるように、人類が文明を築いて以来、最も長く利用してきた 植物性原料のひとつにあげられるのが「漆」です。漆器は、日本人の暮らしに欠かすことのできない、大切な日用品であり、芸術品なのです。

「津軽の馬鹿塗り」

津軽塗は工程毎に研磨し、繰り返し塗られ、下地がしっかりしたところで、津軽塗独特の「シカケ」と「サイシキ」が施され仕上げられます。

漆を塗っては研ぎ、塗っては研ぎを繰り返し、約50の工程と2カ月余の日数を費やして作られる馬鹿丁寧さのため、「津軽の馬鹿塗り」の異名も持ちます。唐塗、ななこ塗、、紋紗塗、錦塗の伝統的な4つの技法は、現在まで脈々と受け継がれています。昭和50年に国の伝統的工芸品指定され、平成29年には津軽塗の制作技術が国の重要無形文化財に指定されています。

唐塗(からぬり)とは

津軽塗の代表格であり、現在最も多く生産されています。 唐塗独特の複雑な斑点模様は、何度も塗っては乾かし、そして研ぐという作業を繰り返し、 約50の工程から生み出されており、完成までには2ヶ月余りを要します。唐塗の文様の基礎を作る道具を仕掛べらと呼び、これによって凹凸が生まれます。 仕掛べらによる絞漆の凸模様を基本として塗膜面に現われる模様を「唐模様」といい、 唐模様を主体にして仕上げられた漆器類を「唐塗の塗物」や単に「唐塗」と呼んでいます。

「津軽塗」は、江戸時代から受け継がれてきた、約50もの工程と2ヶ月以上の日数を費やして生み出される堅牢優美な漆器で、青森県で唯一国の指定を受ける伝統工芸品です。
津軽塗の代表的な技法である「唐塗」は、何度も漆を塗っては乾かし、それを研ぐという工程を繰り返すことで、独特な斑点模様が生み出されます。
津軽の風土に育まれた工芸品をぜひご愛用ください。

津軽塗の代表的な技法である「唐塗」は、漆を塗っては乾かし、それを研ぐという工程を繰り返すことで、独特な斑点模様を生み出します。丁寧に使用すると10年以上使うことができる丈夫な津軽塗の箸は、普段使いはもちろん、贈答用としても使用されています。

津軽塗の代表的な技法である「唐塗」は、漆を塗っては乾かし、それを研ぐという工程を繰り返すことで、独特な斑点模様を生み出します。丁寧に使用すると10年以上使うことができる丈夫な津軽塗の箸は、普段使いはもちろん、贈答用としても使用されています。

七々子塗(ななこぬり)とは

ななこ塗は研ぎ出し変わり塗りの技法の一種で、その特徴は、模様をつけるために菜の花の種を蒔き付けることです。 菜種による小さな輪紋の集まりが魚の卵を連想させる模様から、「七子」「魚子」「菜々子」「斜子」などの文字が当てられています。

「津軽塗」は、江戸時代から受け継がれてきた、約50もの工程と2ヶ月以上の日数を費やして生み出される堅牢優美な漆器で、青森県で唯一国の指定を受ける伝統工芸品です。
丁寧に使用すると10年以上使うことができる丈夫な津軽塗は、普段使いはもちろん、贈答用としても使用されています。
津軽の風土に育まれた工芸品をぜひご愛用ください。

津軽塗のメンテナンス

■漆塗膜の特徴

・適度な湿気を好む。
・乾燥し過ぎると表面にヒビが入る場合がある。
・直射日光/紫外線/摩擦/急激な温度変化などには弱い。
・堅い繊維類やスチール製のタワシなどでこすると、表面に傷がつくことがある。
・漆塗膜には水が出入りする性質があるため、長時間水の中に放置しておくと、布で拭いても水分が取りきれず、水分の形ができる。
・新品の漆器には、特有の臭いがある。気になる場合、少量の酢を加えた米のとぎ汁でやわらかい布に付けて拭き、そのあとぬるま湯で洗うと臭いが消える。

■手入れ法

1.ぬるま湯に浸した柔らかく清潔な木綿布(ガーゼなど)をきつく絞り、湿った状態にする。
2.湿った布で、津軽塗全体をていねいに拭く。汚れがひどい場合は、湿った布に食器用洗剤を数滴たらす。
3.室内に数分、放置して乾かす。食器洗浄機、ドライヤーやストーブなどの機器は使用しないこと。
4.洗剤の使用も可能。洗剤を使用した場合は、水滴をつけたままにせず、乾いた布で、ていねいに拭く。

■保存法

1.明るい場所を避けて保存する。
2.年に数回しか使用しない器類は、和紙に包んで保存する。
3.長期間、乾燥した場所には置かず、ときどき外部の湿気を与える。

 事業者リンク:青森県漆器協同組合連合会