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チョイスルーキー部門

「何にもない町」から「何かがある町」へ

埼玉県長瀞町

「何にもない町」から「何かがある町」へ

私が勤める埼玉県長瀞町は、都心から車で約100分という立地にありながら、豊かな自然と景観に恵まれた、年間約300万人の観光客が訪れる人気の観光地です。メディアに取り上げられることも多く、最近は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でリモートワークが普及してきたため、都心に暮らす方々の移住先としても注目され始めています。
しかしながら、この町に昔から住む人々は口をそろえてこう言います。「この町には、何もない」と。私と仲の良かった同級生も同じことを言い、地元を離れていきました。最近まで私もどちらかというと同じ考えでしたが、秩父地域おもてなし観光公社という秩父地域の観光連携を担う組織への派遣を経験したことで、その考え方はガラリと変わりました。
観光公社は、地元の観光情報を取り上げ外部へ発信していくことに力を入れており、地域の生産者の方々など多くの人と出会う機会に恵まれました。そうした日々の中で、長瀞町には人・環境・歴史など、実に豊富な資源があることに気づきました。
派遣から帰任した今年からは、観光公社時代に培った人脈を生かし、返礼品のメニュー拡大に力を入れています。ふるさと納税を通して、町の外の方々だけでなく、いま長瀞町に住んでいる方々に、自分が住んでいるまちの魅力を知ってもらいたい。「何にもない町」から「何かがある町」へ。事業者の方々と共に、埋もれてしまっている「まちの宝」を集めています。

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