素材の特長を知る生産者！ 農家さんが一から作った本気スイーツ

新潟県十日町市の＜ウーマンファーマーズジャパン＞が手がける「雪国ドルチェ」。
地域の女性農家たちが、雪国ならではの文化と知恵をいかして作ったちょっと贅沢なデイリースイーツです。

代表の佐藤可奈子さんは「冬はほとんど太陽が出ない十日町には、古くからの「お茶のみ文化」があります。鬱々とした雪の日も親しい人たちと時間を過ごすことで前向きな気持ちになれる。十日町の野菜を使ったこのスイーツが、人と人を繋ぐきっかけになってくれたら嬉しいです」と語ります。

雪国ドルチェに使うのは、雪どけ水によりミネラルをたっぷり含んだ畑で育てた自慢のさつまいも。
熟成させて糖度16度以上になったものを厳選し、素材の量をグラム単位で調整しながら、甘すぎず重すぎない、素材そのものの味をはっきり感じられるスイーツに仕上げました。ご友人やご家族と過ごすひとときに、ぜひ楽しんでください。

＜フルーツガーデンやまがた＞のオリジナル品種「うずしおベリー」は、天然の海藻エキスと鳴門の海で獲れた牡蠣殻などを肥料として使ったミネラル豊富で安心・安全ないちご。そんなうずしおベリーをふんだんに使ったスイーツは、いちごのおいしさを最大限に引き出すために工夫に工夫を重ねた逸品ばかりです。

代表の山形文吾さんは、コロナ禍の影響で売上が減少するなか、新たな販路として加工品の製造・販売にチャレンジ。次第に商品開発の面白さに目覚め、現在では大切に育てたいちごに新たな付加価値を与えて世に出すことが楽しみになっているそう。

「たくさんの方々に支えられて完成させたスイーツはどれも自信作。手間をかけることを惜しまず、できる限り添加物を使わずに仕上げました。今後も新たな商品開発に取り組み、地域の活性化にもつながる取り組みができればと考えています」。

＜池川茶園＞は、高知県仁淀川町池川地区の茶農家の女性たちが立ち上げたスイーツ工房です。古くから地域で栽培されている仁淀川茶や土佐茶の魅力を広く伝えたいと、十数年前から茶葉を使ったスイーツづくりに取り組んできました。

「もとは私たちのお茶をもっと知ってもらうためでしたが、県内外で喜んでくれる人が少しずつ増え、今は仁淀川町のため、自分達のふるさとのためという気持ちが強くなりました」と池川茶園の山中由貴さん。

徹底して素材にこだわり、お茶の旨みや豊かな香りを巧みに引き出した高級感のあるスイーツは、まさに茶農家ならではの味わい。こちらの茶畑ティラミスセットは、玉露のような旨味と甘味が楽しめる「かぶせ茶ティラミス」と、香ばしくてほんのり甘い「ほうじ茶ティラミス」の2種類の味が楽しめます。

「収穫時に熟しきったいちごは、日持ちがしないため市場に出荷できないんです」と北海道栗山町でいちご栽培を営む＜水野農園＞の水野梨沙さん。一番おいしいはずのいちごを上手に活用できないかと、自家製のいちごピューレを作りました。

当初は子どものおやつ用にと作っていたものですが、より多くの人に楽しんでほしいと試作を重ねて完成したのが「濃厚いちごソースのカタラーナ」です。素材となる卵や生クリームもほとんどが北海道産。驚くほど濃厚で甘酸っぱいいちごのピューレが、まろやかなカスタードアイスに絶妙にマッチします。

「農家として生産したものを大事にしたい」という想いで始めたスイーツづくり。「いちごそのもののおいしさを感じてもらえるよう、素材や製法にこだわりました。太陽をたっぷり浴びた完熟いちごのおいしさをぜひ楽しんでください」。

神奈川県相模原市のブルーベリー栽培農家＜ローズベリーファーム＞が作る「森のロールケーキ」は、生地とクリームに自家製ブルーベリーをたっぷり使用した一品。もちもち食感の米粉の生地と、ブルーベリーのさっぱりとした味わいが楽しめます。

賞味期限の短い生果をいかにして長く楽しんでもらうかを考え、加工品の開発に挑戦することを決めたという八木拓美さん。森のロールケーキが完成するまでには、多くの出会いがあったといいます。「市や県の職員さんをはじめ、普通に果実の栽培を行っていたらお会いしなかった方々ばかり。その出会いが一番の財産です」。

収穫した果実はその日のうちに洗浄して急速冷凍。マイナス60度で真空保存することで、とれたてそのままの瑞々しく深い味わいが保たれるとか。おいしさはもちろん、目にも鮮やかなロールケーキはギフトにも最適です。

2000年に夫婦二人で専業農家に転身。以来、佐賀県神埼市で県の代表品種の一つ「さがほのか」の栽培を続けてきた＜香月農園＞の香月涼子さん。土作りからこだわり、あえて土耕栽培を採用するなど品質の良いいちごを追求する一方、規格外となったいちごを活用した商品開発にも長年取り組んでいます。

「大切に育てたいちごですから、なんとか活かしてあげたいと思ったのがきっかけです。ドライいちごから始めて、ゼリーやプリン、フロマージュなど周囲の方々に手伝ってもらいながら少しずつ商品を増やしていきました」。

さがほのかのドライいちごがかわいく飾られた「いちごフロマージュ」は、いちごピューレに粉砕したドライいちごを混ぜ込んだレアチーズケーキ。さがほのかの程よい酸味が心地よい上品な味わいに仕上がっています。「愛情を込めて育てたいちごを贅沢に使いました。ぜひ香月農園のいちごを楽しんでください」。

2007年に農家直売マルシェ「畑の天使」をオープンし、その朝獲れた新鮮な野菜を地域の人々に提供している熊本県南関町の＜原農場＞。野菜の直売だけでなく、原農場で生産されるお米や野菜などを使ったお惣菜やお弁当、プリンやシュークリーム、ロールケーキといった地産の素材を使ったスイーツも評判です。

そんな原農場が畑の天使の「新たな売り」になることを目指して開発したベイクドチーズケーキは、新鮮卵とクリームチーズ、あんずジャムをふんだんに使い、甘さ控えめなのに濃厚でなめらか。遠方から足繫く通うファンも少なくありません。

「畑の天使」を通して「お客様の顔を見ることができ、直接商品をお渡しできること」が喜びと語る代表取締役の原靖さん。選り抜きの素材を使い、一つひとつ想いを込めながら丁寧に仕上げた自慢の逸品をぜひ楽しんでください。