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群馬県立特別支援学校で学ぶ高等部生徒981名の作業学習を充実させたい!!

カテゴリー:子ども・教育 

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寄付金額 2,677,000

96.3%

目標金額:2,777,000

達成率
96.3%
支援人数
188
終了まで
受付終了

群馬県(ぐんまけん)

寄付募集期間:2020年6月22日~2020年9月19日(90日間)

群馬県教育委員会 特別支援教育課

プロジェクトオーナー

本プロジェクトは、群馬県立特別支援学校(高等部)における作業学習について多くの方に知っていただき、作業学習を充実させるための材料や道具等を購入する費用について、皆様に寄付によるご支援をいただく取組です。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

本プロジェクトの目的は

作業学習に取り組む生徒たち【作業室全体の様子】

群馬県立特別支援学校(※1)では、高等部を中心に、「作業学習」(※2)という授業を実施しています。作業学習をとおして、生徒たちは働く意欲を高め、卒業後に自立した生活をめざして頑張っています。

ぜひ、その頑張っている生徒たちを皆様に応援してほしい!!と思っています。作業学習に必要な原材料や道具を購入し、作業学習を充実させるために、皆様のご支援を必要としております。

※1:県内の特別支援学校、※2:作業学習の詳細については、後述します。

寄付金はこのように活用いたします

作業製品の原材料(鹿革)の例

本プロジェクトは、集まった寄付金で、作業学習に必要な肥料や鹿革、布、糸、清掃用具等を購入し、生徒の学びをサポートします。

新型コロナウイルス感染症の影響等があり、返礼品は「無し」としています。寄付フォームから、「お礼の品なし(寄付金のみ)」を選択していただき、「2000円」「5000円」「10000円」など金額を入れてお進み下さい。皆様の寄付(ご支援)お待ちしております。

年度の終わりには、寄付者の皆様へ、御礼と取組の報告(メール)をせていただく予定です。

【寄付金の使い道】
・農業関係(肥料等):1.854.000円
・鹿革関係(鹿革等):713.000円
・縫製関係(布、糸等):150.000円
・サービス関係(清掃用具、介護用品、喫茶用品):60.000円
・合計:2.777.000円

作業学習充実のその先に

地域での就労をめざす生徒たち

皆様に応援していただき、ご支援をいただくことで、生徒たちは意欲をさらに高め、一生懸命学ぶことができます。作業学習をとおして力をつけた生徒たちは、卒業後に地域で就労し、地域の皆様とともに生きていきます。

このことは、障害のある者もない者も、ともに支え合い、ともに認め合える共生社会につながっていくことであり、とても大切なことであると考えています。

作業学習(全体に共通すること)の紹介

作業学習では、身支度を整えることや、正しい挨拶、報告など働くための基本的なスキルを身に付けていきます。そして、規格に合わせた製品を、ていねいに美しく、そして効率よく作ること等をとおして「より良い仕事をする」態度を学んでいきます。

流れ作業で自分の役割を意識して仕事をすることや、喫茶サービス等をとおして状況を把握したりコミュニケーションをとったりすることにも取り組みます。

生徒たちは、単元や時間ごとに目標を設定し、取組について自己評価をしたり、教師の評価を受けたりしながら、達成感や成就感を高めていきます。

このような学習をとおして、生徒たちは働く意欲を高め、卒業後に自立した生活を送るための力を伸ばしていきます。次に、作業種ごとに紹介していきたいと思います。

作業学習(鹿革加工)の紹介

作業学習(革加工)に取り組む生徒たち

地域における自然の恵みである鹿の皮を有効活用し、製品を作っています。革のへりを、ひと針ひと針、丁寧に縫い合わせています。慣れない作業に取り組む際は、戸惑いがありますが、スモールステップを踏みながら、コツをつかんでいきます。

先輩の姿を見て、後輩が「自分も先輩のように作業できるようになりたい!」と憧れの気持ちをもつことにもつながります。互いの姿を見て、一緒に成長する。とても素晴らしい光景に出会うことができます。

作業学習(革加工)に取り組む生徒たち

鹿革加工の作業に取り組んでいます。左手に持った刻印棒を適切な角度に固定したまま、右手に持った木槌で刻印棒の頭を打ちます。

弱すぎると模様がはっきりと刻印されませんし、強すぎると革へのダメージが深くなってしまいます。適度な力で、安定して、模様が美しく並ぶように、打っていきます。

写真からも、生徒の高い集中力が伝わってきます。

地域の特色を生かした作業製品(鹿革キーケース、ネームホルダー等)

鹿革加工の作業製品の例です。キーケース、ネームホルダー、小銭入れなど、ステキな製品が完成しました。これらの製品は、パッケージ(袋詰め)されて、文化祭や各種イベント等、地域で販売されます。

生徒たちは、販売学習にも取り組みます。笑顔で「いらっしゃいませ」「いかがですか」「ありがとうございます」など、店員としてお客様とコミュニケーションをとるとともに、作業をしたことの対価をいただくことの喜びと責任も学んでいきます。

この体験が、次の製品づくりにつながり、「より良い製品を作ろう」という動機付けにもなります。

作業学習(陶芸)の紹介

作業学習(陶芸)に取り組む生徒たち
作業学習(陶芸)に取り組む生徒たち

作業学習には、様々な作業種があり、陶芸製品作りに取り組む生徒もいます。ここでも、身支度、挨拶、報告など基本的なスキルを身につけながら、それぞれの目標に合わせた役割を果たすように学んでいきます。

個人の目標と集団の目標をすり合わせ、コツコツと学習を積み上げることで、規格に合わせた美しい陶芸製品を安定して生み出せるようになります。

大切なことは、陶芸班に入ったからと言って、陶芸家を目指すというわけではなく、陶芸製品を作ることをとおして「働く力」を育てていくことです。

作業製品(陶芸)の例(豆皿、急須、お椀、皿、鉢カバー等)
作業製品(陶芸)の例(ビールジョッキ、薬味皿、豆皿等)

特別支援学校の作業学習で作られた陶芸製品です。生徒たちは、規格に合わせて、決められた大きさ、厚さ、形などに注意しながら作ります。

手作りのあたたかさが残る陶芸製品は、とても人気が高いです。例えば、豆皿100円、薬味皿200円、お椀250円などの価格が設定されています。

作業学習(木工)の紹介

作業学習(木工)に取り組む生徒たち

木工製品作りに取り組んでいます。木工製品は、ペン立てのような小さな製品から、ベンチのような大きな製品まで、さまざまな製品を作ります。

学校によっては、電動のノコギリやグラインダー(やすり)など、機械を導入して取り組んでいます。

安全を徹底するために、身支度を整え、作業工程を明確にし、集中して取り組んでいます。

作業学習(木工)に取り組む生徒たち(肢体不自由生徒)

県立特別支援学校には5つの障害種(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、病弱障害、知的障害)があり、それぞれの障害の状態や発達段階に合わせて、配慮をしながら作業学習を進めています。写真は、肢体不自由のある生徒が作業学習に取り組む様子です。

作業製品(木工)の例(ペン立て、ペーパーウェイト等)
作業製品(木工)の例(ボックス、ミニベンチ、パズル等)
作業製品(木工)の例(メモパッド、一輪挿し、スツール、コースター等)

作業学習(クリーニング)の紹介

作業学習(クリーニング)に取り組む生徒たち

「クリーニング」の作業学習に取り組む様子です。クリーニングの受付をするところから始めて、ワイシャツを洗い上げ、大きなアイロンを使って布のしわを伸ばし、きれいに畳んで、お客様にお届けするまで、一連の流れに取り組んでいます。

届けた人に「ありがとう」「きれいになって嬉しい」など感謝の言葉をもらうこともあります。このような取組をとおして、生徒たちは働く喜びややりがいを感じ、社会に貢献する態度を身につけていきます。

作業学習(縫製)の紹介

作業学習(縫製)に取り組む生徒たち

縫製の作業学習に取り組む様子です。ミシンを使って、ランチョンマットやポーチなど、様々な製品を作ります。最初は糸掛けから覚え、簡単な作業から少しずつ取り組んでいきます。慣れてくると、複雑な工程を必要とする大きな製品もすばやく美しく仕上げられるようになってきます。

作業製品(縫製)の例(バッグ、巾着袋、コースター、箸入れ等)
作業学習(縫製)で使う座繰り器(ざぐりき)
作業製品(地域の絹糸を使った織物など)の例(ストール、巾着袋等)

作業学習(農業・園芸)の紹介

作業学習(農作業)に取り組む生徒たち

農場で、ジャガイモの苗がより良く育つように、低くなった畝(うね)を高くするために「土寄せ(つちよせ)」を行っている様子です。

作業学習(農作業)に取り組む生徒たち

ブロッコリーの苗を植えている様子です。土作り、苗作り、畝(うね)作り、肥料やり、水やりなど様々な工程があり、一つ一つ丁寧に取り組んでいきます。道具も、次第にスムーズに使えるようになっていきます。

作業学習(農作業)に取り組む生徒たち

こちらは手元の様子です。手で、一つ一つ丁寧に植えています。学校によっては、約2.000平方メートルの農場で、耕運機やトラクターを使って作業をしている学校もあります。

いずれにしても、土や肥料などの物資を補給する必要があり、本プロジェクトで集まった寄付金は、肥料代としても使われる予定です。

作業製品(農作物、園芸)の例(かぶ、レタス、サルビア等)
作業製品(農作物、園芸)の例(唐辛子、ハーバリウム等)

農作業や園芸作業で収穫した野菜や花などは、新鮮なうちに出荷し、地域の方々に購入してもらいます。文化祭などのイベントに合わせて出荷することもあります。

また、この写真のように、乾燥させた唐辛子を袋詰めしたり、収穫した花やハーブの葉をボトルに詰めてハーバリウムにしたりして、長く保存・鑑賞できるような加工製品の開発も行っています。

作業学習(喫茶サービス)の紹介

作業学習(喫茶サービス)に取り組む生徒たち

作業学習の中には、製品を作って販売する形だけではなく、「サービスを提供する」タイプの作業学習があります。この写真は、喫茶サービスについて学習している様子です。

お客様を相手に、「いらっしゃいませ」とさわやかに声をかける、間違いなく注文をとる、頼まれた飲み物を運ぶ、レジを打ってお金を受け取る、お釣りを渡す、「ありがとうございました」と笑顔で見送るなど、一連の流れを身につけつつ、お客様が心地よい時間を過ごせるようにより良いサービス(態度)を学びます。

特別支援学校の生徒はコミュニケーションが苦手だという印象があるかもしれませんが、このような学習をとおして自信をもってやりとりできるようになります。お客様は、教師が演じることもありますし、文化祭等で地域の方々を相手に実践的に行うこともあります。

地域の方々は、生徒が一生懸命取り組む姿にエールを送りながら、「自分も元気をもらった」とおっしゃります。

作業学習(ビルメンテナンス:清掃)の紹介

作業学習(清掃作業)に取り組む生徒たち

サービスを提供するタイプの作業学習のうち、「ビルメンテナンス(清掃作業)」があります。この写真は、自在ぼうきを使って床のチリやホコリを丁寧に集めて、ちりとりに入れようとしている様子です。

このように、身近にある基本的な道具を使ってスキルを高めながら、次第に専門的な道具を使った清掃作業等にもチャレンジしています。

作業学習(清掃作業)に取り組む生徒たち

窓ガラスを清掃する様子です。ぞうきん等で拭き上げる従来のやり方ではなく、長い柄のスクレーパーを使って、高いところの窓ガラスも短時間で美しく清掃できる方法を学んでいます。

生徒たちが、新しい道具の使い方を学ぶ機会を確実に作るためにも、こうした道具等の購入資金を必要としています。

作業学習(清掃)に取り組む生徒たち

特別支援学校における清掃に関する作業学習では、清掃の手順や道具の扱い方について、より良い指導ができるように、一般社団法人群馬県ビルメンテナス協会に協力をいただいています。

【参考】中学部の生徒たちの紹介

作業学習に取り組む中学部生徒の様子(木工、陶芸)

中学部の作業学習の様子と、中学部生徒が作った作業製品の紹介です。

作業学習は、卒業して社会に出ること、すなわち学校からの「出口」がすぐそこに見えている高等部の生徒を中心として重点的に取り組んでいます。しかし、中学部の生徒も職業教育の前段階として少しずつ作業学習に取り組んでいます。

県内の特別支援学校について

県内の特別支援学校(地図)
県内の特別支援学校(一覧表)

他機関と連携しています

私たちが取り組む「作業学習充実事業」では、群馬県立特別支援学校で展開する「作業学習」の充実を図るために、様々な機関と連携しています。

【様々な連携先】(関係団体や関係機関)
〇一般社団法人 群馬県猟友会(※)
〇一般社団法人 群馬県ビルメンテナス協会
〇群馬県自然環境課
〇群馬県農業構造政策課
〇群馬県障害政策課
〇群馬県労働政策課  等

※ 群馬県猟友会では、自然環境や生態系保護(個体数調整)の観点から野生動物の捕獲業務に取り組んでいます。特別支援学校の作業学習充実の理念に賛同していただき、ニホンジカの皮を教材として活用できるよう協力をいただいています。

このような関係団体や各機関と連携して、県立特別支援学校の作業学習を充実させ、生徒たちの働く力をより高めて卒業後の就労につなげていく私たちの取組へ応援をよろしくお願い申し上げます。

コロナ禍の今だからこそ、考えたいこと

県教育委員会/特別支援教育課/指導係(指導主事)

現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、群馬県立特別支援学校は3か月におよぶ臨時休校期間を経て、6月1日から段階的に学校を再開しました。

今後も、感染防止対策の徹底を図りながら、作業学習を含む学習活動を展開していきますが、予定していた行事等の見直しも検討しています。

残念ながら、昨年度まで多くの人にお集まりいただいた、各学校の文化祭や「ぐんまグッジョブフェア」(2019年10月5日:於伊勢崎スマーク)のような大きなイベントは、中止や縮小の判断をせざるを得ない状況です。

生徒たちが頑張って作った作業製品等を発表・発信する機会も減ってしまいます。こんな時だからこそ、地域の皆様のお力を借りて、生徒たちのモチベーションを向上させ、元気に作業学習に取り組んでもらいたいと考えました。

がんばれ生徒たち!!皆様のご声援とご協力を心からお願い申し上げます。

寄付者のみなさまへ ~教育長からのメッセージ~

群馬県教育委員会 教育長 笠原 寛

群馬県教育委員会教育長の笠原です。このたびは、本プロジェクトをここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

本県では、第3期群馬県教育振興基本計画を策定し、「たくましく生きる力を育む~自らの可能性を高め、互いに認め合い、共に支え合う~」という基本目標の下に、8つの基本施策に沿った取組を展開しています。中でも、障害のある子どもたちの生活自立や社会自立を実現するための特別支援教育の充実は、大変重要と考えています。

障害のある子どもたち一人一人が、その持てる力を十分に発揮し、活躍できる学びの充実が大切です。特別支援学校における「作業学習」は、特別支援教育の長い歴史の中で、子どもたちと先生たちが脈々と積み上げてきた成果を基盤とし、「働く力」や「生きる力」を育むことを目指した特別支援学校ならではの学習活動です。

現在も、多くの卒業生が、作業学習で学んだ知識や態度、技能を活かし、社会の一員として活躍しています。群馬県教育委員会では、こうした学校の取組や子どもたちの学びをさらに充実・発展させたいと考えております。

そのためには、より多くの方に特別支援学校における作業学習について知っていただくこと、「私も応援しよう!」と思っていただだくこと、寄付によるご支援をいただくことが、子どもたちの学びに向かう意欲を高める、大きな力になると考え、クラウドファンディング型ふるさと納税を目指すこととしました。

ぜひ趣旨を御理解いただき、多くの皆様の応援をお願いします。

  • 2020年08月03日 11:22

    募集期間終了のお知らせ

    本クラウドファンディングプロジェクトについて、募集期間が終了いたしました。

    多くのご支援をいただき誠にありがとうございます。新型コロナウイルス感染症による深刻な影響を受ける中、多くの皆様からの貴重なご寄附に対し、心から感謝しております。

    おかげさまをもちまして、98.1%の達成となりました。また、多くの方々から、励ましのお言葉をいただきまして、重ねて御礼を申し上げます。

    このクラウドファンディングが、特別支援学校の生徒の助けとなり、大きな励みとなります。またこのような機会がありましたら、是非とも応援をお願い申し上げます。

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群馬県

群馬県教育委員会事務局は、総務課、管理課、学校人事課、高校教育課、義務教育課等、各部署が役割を分担しながら、県内の教育活動を支えております。本プロジェクトは、県内に23校ある県立特別支援学校を所管する特別支援教育課が行っております。